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Excel 2016で.xlsが開けない・起動しない原因がKB5002903だった|32bit MSI版で復旧した実例

更新

Windows Update後、Excel 2016で既存の.xlsファイルが開けない、またはExcelが正常に起動しないという症状が出ました。

自分の環境で切り分けた結果、原因として強く疑われたのが、2026年8月11日に公開されたExcel 2016向けセキュリティ更新プログラム KB5002903 です。最終的にこの更新を削除したところ、Excelは再び正常に動作するようになりました。

この記事で分かること

  • KB5002903適用後にExcel 2016で起きた実際の症状
  • 正常PCとの比較から原因を絞り込んだ流れ
  • Office Professional Plus 2016 32bit MSI版での復旧例
  • ProductCode / PatchCodeを使うときの注意点
  • セキュリティ更新を削除するリスクと今後の考え方

重要: KB5002903はセキュリティ更新です。削除すると脆弱性への対策も外れます。この記事は原因の切り分けと緊急復旧の実例としてまとめたもので、更新を外したまま恒久運用することを推奨するものではありません。

発生した環境

OfficeMicrosoft Office Professional Plus 2016
ビット数32bit
インストール形式MSI版
対象アプリExcel 2016
更新経路Windows Update経由でOffice更新を適用

ここはかなり重要です。Microsoft公式によると、KB5002903のダウンロードセンター版はMSIベースのOffice 2016向けで、Click-to-Run版には適用されません。環境が違う場合は同じ手順をそのまま使わない方が安全です。

症状と、最初に分かったこと

複数のOffice 2016環境で、更新後にExcelの動作がおかしくなりました。一方で、自分が管理している正常なPCでは同じ症状が出ておらず、そのPCにはKB5002903が入っていませんでした。

さらに切り分けとして、正常なPC側の EXCEL.EXEexcelcnv.exe を使うと、不具合PCでもExcelが起動・動作することを確認しました。これは正式な修復方法として勧めるものではありませんが、少なくとも「ファイルそのものやユーザーデータだけが原因ではない」と考える材料になりました。

確認結果: 正常PCと不具合PCの差分を追ったことで、Office更新側を疑う根拠が強くなりました。

KB5002903とは

KB5002903は、Microsoftが2026年8月11日に公開したExcel 2016向けのセキュリティ更新です。Microsoft公式では、Excelのリモートコード実行情報漏えいに関する複数の脆弱性を修正する更新と説明されています。

つまり、単なる機能更新ではありません。削除すればExcelが直る可能性があっても、同時にセキュリティ修正まで戻してしまいます。

同じ症状の報告も出ている

Microsoft Q&Aにも、KB5002903適用後に既存の.xlsファイルが開けなくなったという2026年9月の報告があります。これはMicrosoftの正式な不具合認定ではなくユーザー報告ですが、自分の環境だけで起きた現象ではない可能性があります。

実際に行った切り分け

  1. 正常PCと不具合PCを比較
    Office 2016のエディションやビット数など、まず前提条件を揃えて確認。
  2. Excel本体の差し替えで症状が変わるか確認
    EXCEL.EXEexcelcnv.exe の差し替えで挙動が変わることを確認。
  3. インストール済み更新の差を確認
    正常PCと不具合PCでOffice更新の差分を確認。
  4. KB5002903を候補として特定
    不具合PC側にKB5002903があることを確認。
  5. Officeをすべて終了して削除
    対象環境を確認したうえでアンインストール。
  6. Windowsを再起動
  7. Excelの起動と対象ファイルを再確認

結果: 自分の環境では、KB5002903を削除したあとにExcelが再び正常に使える状態へ戻りました。

32bit MSI版で実際に使ったアンインストール方法

このままコピペしないでください。
以下は Office Professional Plus 2016 / 32bit / MSI版で確認した実例です。ProductCodeやPatchCodeは環境や更新パッケージによって異なる場合があります。特にPatchCodeは、実行前に対象PC側で必ず確認してください。

ProductCode

自分の環境では、Office Professional Plus 2016 32bit MSI版のProductCodeは次の値でした。

{90160000-0011-0000-0000-0000000FF1CE}

PatchCode

自分の環境でKB5002903のPatchCodeとして確認した値は次でした。このGUIDは「KB5002903なら必ず同じ」として扱わず、対象PC側で実際のPatchCodeを確認してから使ってください。

{6B7D7EFD-651A-4814-90DD-CDC961CCD31E}

削除コマンドの形式

管理者権限でOfficeアプリをすべて終了し、対象PCで確認したProductCodeとPatchCodeを使います。

msiexec.exe /package {確認したProductCode} /uninstall {確認したPatchCode} /qb /norestart

処理後はWindowsを再起動し、Excelを再確認しました。Windows Installerの終了コードが 3010 の場合も再起動が必要です。

「更新を消せば終わり」ではない

KB5002903はセキュリティ修正なので、削除後は保護レベルが下がります。またWindows Updateによって再度配信される可能性もあります。

さらにOffice 2016自体が2025年10月14日にサポート終了しています。Microsoftも、サポート終了後はセキュリティリスクや品質低下の可能性があると案内しています。

実運用では次のように考えるのが安全です。

  • まずKB5002903との因果関係を切り分ける
  • 業務停止を避けるための緊急復旧として削除を検討する
  • 修正版や公式情報を継続確認する
  • 可能ならサポート中のOfficeへの移行も検討する

今回のポイント

  • Windows Update後にExcel 2016だけ不調になった場合、Office更新の差分も確認する
  • KB5002903は2026年8月11日のExcel 2016セキュリティ更新
  • 自分のOffice Professional Plus 2016 32bit MSI環境では、KB5002903削除で復旧した
  • Microsoft Q&AにもKB5002903適用後に.xlsが開かないという報告がある
  • セキュリティ更新の削除には明確なリスクがある
  • Office 2016はすでにサポート終了済みなので、恒久運用は別途考える必要がある

参考情報


この記事は実際に発生した環境での検証結果をもとにしています。すべてのOffice 2016環境で同じ原因・同じ手順になるとは限りません。

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